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潜る、探る、楽しむ

 家族で宮古島に旅行した時の写真です。本当は八重干瀬のサンゴ礁を一緒に楽しみたかったのですが、波が高くて船が出なかったので、波の少ない湾の中でシュノーケリングさせてもらいました。

 ほんとうにウミガメに出会えるのだろうかと半信半疑でしたが、どうやら餌付けがしてあるらしく、遭遇することができました。スタッフさんが 撮ってくれた写真です。最近は、ほんとうにサービスが行き届いています。

 海のない山梨県に生まれた私は、シュノーケリングが趣味になり、サンゴ礁のリーフのあたりを揺蕩いながら、光と色彩が織りなすいろいろな風景を愛でるのが大好きです。そんな瞬間を、子どもたちにも知ってほしいと思って島を訪れました。

 まだ独身時代、ある小さな浜で潜っていた時のこと、雨が降ってきました。潜って下から水面を見上げると、雨の粒が水面を打つのが点描のように見えます。半分だけ顔を出して、水面に落ちた雨粒が王冠を作るのを眺めました。浜に上がって、雨に打たれながら水面のザワザワを見つめていると、サーッと一陣の風が吹いてきて、水上に龍の姿を作り出して、消えてゆきました。

 「竜神さん、ご挨拶をありがとう…」

 琉球の海が教えてくれた、潜る、探る、楽しむ生き方を、人生のいろんな場面で伝えてゆきたいと思っています。